隣の芝はゴールデン🧈✨

工学部より医療系がいい？

はてなで公開されてた、自分は工学部に進んだけど、医療系に行っておけばよかったと公開する学生の話。

さて、個人的にこれはよくある隣の芝が青く見える状態だなと感じた。ここでは女子特有のディスアドバンテージに言及されているけど、多分本人が男子だったとしても、医療系に進んでてもおんなじことを感じたんじゃないんだろうかなあ、と思う。明確には書かれてないが、医学部と書かれていないことと、なんとなく記事を読む感じここでの医療系は医学部以外の学部だと考えられる。この話はまたあとで。

もちろん女性のキャリアには生物学的特性から逃れられない宿命があることは確かである。そこを加味した上での話であることを断っておく。実際に女性の社会人の形から言及記事が公開されている、こちらもどうぞ。

引用元の記事の注目ポイント1

弊専攻機械には大量の推薦もあり、多くの人が推薦を使ってトヨタやダイキンやパナに就職。けど、女子でメーカー技術職？それが幸せとは到底思えない。

>>大抵の社会人ならここで「おめーの芝のほうが青くね？」と思うであろう

隣の芝は青く見えるという話

人間である以上隣の芝を覗いてしまいがち

そもそも人間は自分と他人を比べてしまうことが大なり小なりある。これ自体はしょうがないし、行き過ぎなければいい面もある。若いうちは特に他人と自分を比較する傾向が高いというか、気になることが多いんじゃないだろうか。むしろ年をとってその傾向を自覚しておらず、外に発露させてしまうと社会性に難ありとなってしまうことがあるので、若いうちに自分が何を気にするのか？というのをある程度自覚しておくのがよさそう。

脱線するけど最近の外見に関するトピックは異常だなと思う。SNSのせいだと思うけど若い人かわいそうだよね、ああいうかわいいのが当たり前とか、痩せてるのが当たり前とかそういう情報にさらされて人生狂った人もいるだろうな。

話は戻るが、比較するのは仕方ないけど、こじらせると良くないという話。そもそも自分の幸せは何かを考えたほうが良くて、そこに他人は関係ないんだよな。あと自分で動かせないものを幸せの基準にすると詰むのでやめましょう。

引用元の記事の注目ポイント2

いまの彼氏と結婚した場合、旦那はメーカー、自分はパート。同じ大学を出て、同じように勉強して、旦那は年収1000万、自分はレジ打ちで100万。

>> レジ打ちで年収100万の専業主婦は不幸なのだろうか？ あと共働き前提に最適化されつつある現代社会でそんな簡単に専業主婦になれると思うなよ。

隣の芝をよく見てほしい、本当に青いのか

覗くだけならまあ問題ない。問題なのは青くみえること。なんなら青をこえてGOLDに見えるから問題が起こる。

これがなぜ起きるのかというと、周囲の環境に対する解像度が低いことが主な原因だと私は考えてる。

元記事の話題に戻るが、もし医療系に行けば大手メーカーのもらえる年収にはほぼ確実に届かない。薬剤師、看護師の平均年収を調べればわかるだろう。また、医療系は基本的に休みが不規則である。患者に合わせるため時間的な余裕はそこまでない。

これは高学歴の人ならなんとなく聞いたことがあるかもしれないが、偏差値が上がるほど一般就職（資格を活かす医療系の仕事ではなく一般企業に就職する）の割合が多くなっていく。だってメーカーでも商社でもコンサルでも金融でもそっちのほうが給料いいし、(大抵)病院よりホワイトだし。

女性と男性について言及されていたが、近年多様性確保のため女性の登用のための優遇があることを内心羨んでいる男性も一定いるのではないだろうか？

また、著者は国立の理系修士であって、日本トップのメーカーに推薦ですぐ行ける環境であるという。であれば自分で試行錯誤してコンサルや金融、営業企画系の文系就職も問題なくできるであろう。本当に隣の芝は自分の芝より青いのだろうか？

話を戻すと、青芝現象は自分の環境と周りの環境に対する解像度の低さが一つの原因となる。彼を知り己を知れば百戦殆からずという言葉があるが、まずは自分に近いところの解像度を上げてはどうだろうか。

[補足] ガチで青い芝もあるっちゃある

前項までよく見たら隣の芝はそんな青くない＆自分の芝はそこまで悪くないはず、という話をしたが、とはいえガチで青い芝もある。実家が太いとか運100%なのは一旦置いておく。

ただ、その芝って見つけやすい隣ではなかったりする。遠いか、目立たないか。

例えば元記事の人、国立修士の理系卒だが、そこから行ける進路ってかなり広い。というか新卒なんで頑張り次第でマジでどこでもいける。ただ、この頑張り次第というところがキモであって、そこって本当に遠かったりするんだよな（例: Go◯gle）。そんなとこ行けねーよ、という人もいるかも知れない、でも国立理系がまったくいない大手企業はないので頑張ってたどり着いてる人はいる。遠いけど青い芝もあるよ。医学部の学士編入とか弁護士/会計士とかもそう。短絡的に収入という軸でなくても、自分の興味に合っている楽しそうな仕事はあるはずなので、そこが見つかるといいね。

ただ、人間の能力はある程度才能もあるので、競争を抜けて目立つ青い芝にたどり着くのは無理なことはある。これは運に近い。そこで目立たない青芝を見つけるという手がある。これはだいたいニッチなとこにあるのでたどり着けるかは運だったりする。自分の興味を掘ったり色んな人の話を聞いて知るとかかな。もちろん自分の属性も影響する。

とにかく、隣の芝って輝いて見えるけど、意外とたどり着いてしまうとそうでもないことほうが多いよね？と思う。

これは欲に再現がないからなのか？みんなはどうですか？